未払い利息・遅延損害金と時効援用‐秀都司法書士事務所(東京江戸川区)

 

(質問 1)

「6年くらい延滞しているキャッシングの督促状を読んだら、元金・未払い利息のほかに遅延損害金と書いてありますが、遅延損害金とは何ですか?」

 

 

(回答 1)

遅延損害金とは返済期日を過ぎても支払いをしない場合に発生するものです。

 

キャッシングを利用する際には、延滞しない場合の未払い利息の利率のほかに、延滞した場合の遅延損害金の利率も決まっています。

 

そこで、あなたが返済期日を過ぎても支払いをしない場合には、消費者金融、カード会社から元金・未払い利息のほかに遅延損害金も請求されるのです。

 

 

 

 

(質問 2)

「11年くらい滞納していた借金の督促ハガキを開封してみたら、元金、未払い利息、遅延損害金の金額が書いてありましたが、遅延損害金の金額が高額で驚いてしまいました。遅延損害金を支払わないで済む方法はないですか?」

 

 

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(回答 2)

キャッシング、ショッピングの契約をする際に、契約書、申込書等には、未払い利息、遅延損害金が発生することが記載されていますので、支払いに遅れた場合は、未払い利息、遅延損害金を支払う義務があります。

 

ですが、あなたの場合は、11年くらい滞納しているということですから、他の状況にもよりますが時効援用できる条件を満たしているのなら、時効援用の手続きを行えば、元金、未払い利息、遅延損害金の支払う義務がなくなります。

 

そこで、高額の遅延損害金を支払う必要はありません。

 

つまり、時効援用すれば、元金、未払い利息、遅延損害金を含む全ての債務について返済する義務がなくなるのです。

 

 

 

(質問 3)

「14年くらい滞納していた借金について、ずっと請求がなかったのに、久しぶりに書留郵便で督促の封筒が来ました。

 

封筒を開封してみたら、元金、未払い利息、遅延損害金の金額が書いてありましたが、遅延損害金の金額が多額で到底支払うことはできないので驚いてしまいました。

 

あわてて消費者金融に電話して『元金だけは毎月2万円ずつ何とか分割で払うから、未払い利息、遅延損害金の支払いを免除して欲しい。』と言いました。

 

すると『担当者から折り返しお電話しますので、住所、勤務先を教えてください。』と言われました。

 

その後、調べてみたら、借金にも時効があるということを知り驚きました。

 

今からでも分割返済の申し出を撤回して、時効援用することができますか?

 

時効援用できれば遅延損害金も支払わないで済みますか?」

 

 

(回答 3)

キャッシング、ショッピング債務にも時効の制度があり、適切に時効援用すれば、支払い督促状は来なくなります。

 

時効の条件は原則的には5年以上返済していないこと、以前に裁判をされていないこと、債務承認していないこと等があります。

 

このうち、債務承認のよくある例が、債務者が債権者に電話して、返済時期の延期をお願いすること(例 今月は払えないので来月まで待ってください。)、分割払いにして欲しいと依頼すること(例 毎月1万円の分割でお願いできませんかと伝える。)などです。

 

あなたの借金は14年以上前に借りて延滞していたのですから時効になる年数が経過していると言えます。

 

ですが、あなたが消費者金融に電話して言った内容は、債務承認にあたります。

 

貸金業者は電話の内容を録音しているでしょうから今後あなたがこの債務について時効援用することはできないと言えます。

 

たしかに時効援用できれば遅延損害金も支払わないで済みますが、時効援用できない場合は、未払い利息・遅延損害金を支払う法的義務があります。

 

このように滞納借金の督促を受けて自分で電話したり書類を書いて債権者に送って交渉したりすることは、時効の条件を充足している借金の場合には取り返しがつかない行動とも言えます。

 

 

 

(まとめ・アドバイス)

 

相談される方のなかには、さらに長い年数がたっている場合もあります。

 

アコムプロミスアイフルなどの消費者金融から、18年も前の借金など20年近い年数の間払っていない借金の請求を受けた方もいて、そういう督促の場合は、請求された遅延損害金の金額が多額になっていることが多いのです。

 

なかには、督促状の中の元金の金額だけを見ていて、相談された際に、未払い利息の金額、遅延損害金の金額を教えてあげて初めて遅延損害金が請求されていることを知ったという人もいます。

 

時効期間が経過して時効援用すれば元金のみでなく未払い利息・遅延損害金も免除されます。

 

時効期間が経過していても時効の援用をしなければ、高額な遅延損害金20%を合計した金額を請求され続けます。

 

督促状に記載された遅延損害金が多額な時は時効援用できる事が多いので、消費者金融などに電話連絡して遅延損害金カット等の減額交渉をしない方が賢明です。

 

遅延損害金のみ免除して欲しいと電話でお願いする旨の和解の交渉も同様です。

 

多額の未払い利息・遅延損害金を請求された時は、専門家に相談してから、自分で消費者金融に電話する方が間違いないでしょう。

 


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